傾聴が人を育てる!自身の体験を通して確信しました

「傾聴」とは、真摯な姿勢で相手の話を聴くことです。

私は、産業カウンセラー養成講座で「傾聴」を学びました。
この傾聴の学びは、私の転機になっています。

傾聴の姿勢で話を聞くと、話を聞かれた人は新しい気づきとともに変わっていきます。
面談も傾聴の姿勢でのぞむと、部下のさらなる成長を支援できます。
リーダー自身も傾聴を学ぶと成長につながります。

まさに、傾聴が人を育てる!です。
傾聴を学び、このことを確信した経緯についてお伝えしたいと思います。

傾聴にこだわる2つの理由

傾聴の大切さを多くの方にお伝えしたい思いで、屋号を「傾聴共感研究所」にしました。

どうして「傾聴」にそこまで思い入れが強いのか。
これには2つの理由があります。
1つ目の理由は、「傾聴の効果」を知ってもらいたい
2つ目の理由は、「傾聴が人を育てる」ことを知ってもらいたい
ということです。

傾聴の効果に驚いた体験

産業カウンセラー養成講座のテキストに、「傾聴の効果」として以下の記載があります。

a.信頼関係が進む 
b.自己理解が進む 
c.自己受容の促進 
d.変容への展開 
e.カタルシス効果(話すことでスッキリする)

専門用語になってしまい恐縮です。
(それぞれの解説は別の機会に…と思います)

テキストの表現を文章にまとめると
「傾聴しようとする姿勢が信頼関係を築き、話を聴いてもらううちに、自分に対する理解が進み、今まで気が付かなかった新しい自分とも向き合え、周囲に対する見方も変わり、自分の解決すべき問題をとらえ行動の変容へと展開する。」となります。

メンタルヘルス対策の援助としてのカウンセリングをイメージしていますので、少し分かりにくいかもしれません。

私なりの要約をすると、
「人は自分のことを話せたときに、自分と向き合え、それまでとは違う見方ができるようになり、行動に変化が生まれることがある」
となります。

私はこの傾聴の効果を、産業カウンセラー養成講座の実習中に体験しました。
目の前で仲間の変化を感じて驚きました。
私自身も話を聴いてもらっているうちに、他人に明かしたことのないことを話していて、自分の知らない価値観に気づかされました。

傾聴の姿勢で話を聞いている人に、自分のことを話すことで、それまでの見方や考え方が変わることがあるのです。

仕事で苦戦している人が課題を解決できるなど、大きな節目でより良い選択をすることにつながるのです。

どうですか?「傾聴はスゴイ!」ですよね!!

傾聴を学ぶ前の、管理職面談での反省

私の日本生命時代は人と向き合う毎日でした。
特に、支社長と営業部長の時代は、営業部長や営業部のリーダーそして職員さん(セールスレディ)と毎日話をしていました。

傾聴を学ぶと、その頃の私は「傾聴の姿勢」でみんなの話をちゃんと聴いていなかったと反省します。

一番後悔するのは、営業部長との個別面談のシーンです。

私は、営業部長を10年経験して支社長になりました。
社内表彰で海外派遣も経験しています。
自分の中には、様々な成功体験・失敗体験、先輩からの助言等々、経験と知識は豊富だと思っていました。

営業部長との面談(何気ない日常会話も含め)では、本人の苦手なところや弱点を示唆しながら、本人の得意な面を踏まえて私の成功体験や他の情報を伝えて、励ましていました。
そうすることで、もっと頑張ってくれるだろうと考えていたのです。
しかし今思えば、それは自己満足でした。

傾聴を学んだ後、面談はこう変わる

私が「傾聴の姿勢」で話を聴いていたらどうなっていたでしょう?

自分のことを話すうちに、営業部長自身が本来大事にしていたことや、苦手なところ、得意なところに再認識して、それまで現場で気にしていたこと、悩んでいたことに「別の見方」ができるようになったかもしれないのです。

営業部長が「自分と向き合う」ことで苦手を克服し、より前向きになっていたかもしれないのです。

私の傾聴の姿勢が、営業部長のさらなる成長を支援できたのではと思っています。

「傾聴」という対話を通して、「自分と向き合うこと」で人は成長すると信じています。
そして、同時に「傾聴」を学ぶリーダー自身の成長にもつながると信じています。

「傾聴が人を育てる」です!