韓国ドラマに見る理想の上司像
コロナ禍の中、日常生活にはいろいろ変化がありました。その一つが「Netflix(ネットフリックス)」で映画やテレビドラマを楽しむ時間が増えたことです。今回は、最近見た韓国ドラマ「キングダム」の主人公の行動に見た「理想の上司像」についてお話しします。
韓国ドラマ「キングダム」について
16世紀、朝鮮王朝に蔓延した謎の疫病の恐怖と王宮の権力闘争を描いたNetflixオリジナルドラマです。日本の漫画「キングダム」あるいは映画「KINGDOM」とは全くの別物です。
広がり続ける謎の疫病が生んだ化け物(ゾンビ)と、王宮に潜む陰謀と野心から民衆を救うために闘う王子の物語りです。
理想の上司像とは?
「新入社員に聞いた理想の上司」のアンケート結果が毎年、話題になりますが、理想の上司に選んだ理由は「親しみがある」「優しそう」「指導力がある」などさまざまです。
みなさんは、上司として大事なことは何だと思われますか?
今回、私が韓国ドラマの主人公を理想の上司に選んだ理由は「気配りできる人」です。
気配りできる人とは
「気配り」の意味は、「不都合・失敗がないように、あれこれと気をつけること。相手を思いやって気をつけること」と解説されています。
どちらかというと、これから先に予想される出来事に対して使うことが多いようです。しかも、なんらかの行動が伴います。思っているだけでは気配りできるとは言わないのです。
気配りできる人は、周囲をよく観察し、相手のために率先して行動します。「自分よりも他人を優先させる人」とも言えるでしょう。しかも、「やってあげた」という態度ではなく、謙虚な姿勢で行動できる人です。
主人公、王子の気配り
このドラマでは、人が疫病のためにゾンビになって人を襲います。民衆と一緒に避難した主人公の王子は、食料が少なくなる厳しい状況の中で、自分が食べることよりも民衆を優先して食べ物を分け与えます。
ゾンビと闘うシーンでは本来、王子として身の安全を確保すべきなのに、先頭に立って危険をかえりみず兵と一緒に闘います。避難できる機会があっても自ら残ることを選択します。
王子は民衆や兵のことを思い状況を判断し、私利私欲をもたず人のために率先して行動する「気配りできる人」なのです。
不安や疑いに心が支配されそうなときでも、王子のような頼もしい上司なら、部下はついていきたいと思うことでしょう。
ドラマでは、民衆や兵は王子に対して「搾取されて貧しい民衆の生活を救ってくれる」「一緒に闘って目の前の危機を脱出できる」という信頼感をもって、全員が一致団結して窮地を乗り越えていきます。
気配りから生まれる信頼とリーダーシップ
「リーダーはひとりでは何もできない」と言われます。仲間の協力を得て何かを成し遂げるために必要なリーダーシップとして欠かせないのが信頼です。
信頼を得るためには、「うそをつかない」「約束を守る」「言行一致」「言い訳をしない」などの行動と「仕事ができること(専門知識がある)」が重視されます。
私はこれらに加えて、気配りできることが重要だと考えます。私利私欲をもたず人のために率先して行動できる人は、間違いなく信頼されるからです。
上司のみなさん、「気配りできる人」を意識してみませんか!
参考:韓国ドラマ「キングダム」
https://www.netflix.com/jp/title/80180171
(少し過激な描写があるので子供には気軽に見せないほうが良いかもです)